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もりもとおじさんの科学読み物   新しいシリーズを目指して
新シリーズ序に替えて
 おじさんここ10年ほど本を書いていません。それはそれで悪くないんですが、この頃困ったことが起き茶いま舌。彼方此方で出していた本の在庫が底をつき始めたんです。簡単でチョッと気の効いた引き出物、出店した星まつりで売る本がない、という事態につながっちゃったのです。
 よしっ折角ホームページだ、ここで連載して、それをまとめて本にしよう。根気が続くかな???
目次
最悪最毒の汚染物質
おじさんの死生観ノート   生(生まれる生きる生える生る)と死
おじさんの日本語講座    大政奉還、大姓奉還
おじさんのおとぎ話      平和憲法、ある夜のベートーベンなど
ウィニーと原爆と台所包丁  この3つで、有罪はどれで無罪はどれだ?

おじさんと宇宙を作ろう
お山の森の「住み家」つくり
 お山に遠足に行きます。森には木が生え、枝や落ち葉がたくさん落ちています。ロープ、粘着テープ、大き目の青いビニールシートなんかで上手に纏めたら、大きな木の枝に、鳥の巣みたいな住処が作れそうですね。アッこの花たちも自分が森の宇宙の星だと思ってるかもですね。
 同じような要領で、おじさんと一緒に「宇宙」を作ってみましょう。
森のように宇宙を眺めよう
 宇宙にはいろんな天体がありますね。手近なところでは地球と月・・・・・月が地球を回っています。引力が引っ張っているからですね。そして、月と地球はいっしょに太陽のまわりをまわっています。アッ他の惑星たちも回っていますね。皆さんご存知でしょう。どれがまわっているのも引力のおかげですね。
 
木の枝や落ち葉を纏めて住み家を作るロープや粘着テープの役目は引力でした。
楽しく宇宙を作ろう
 宇宙を作りながら神様はおっしゃいました。宇宙から材料を集めて天体を作るのっておもしろいよ。一つ一つの天体だけじゃなくて、天体の周りを他の天体がまわり出すんだよ。みんな勝手にまわり出すんだよ。引力で物を集めて天体を作ると、自分で勝手にまわりだし、お互い同士もまわり出すんですね。
 私たちだって知っています、洗面台の排水口に水が集まって落ちていく、フィギャースケートで体を縮める、などの場合回転が速くなりますね。「集まってできた天体は回転する」です。
銀河系やアンドロメダ星雲だって
 アンドロメダ星雲の写真見たことありますね。渦巻き星雲、なんて言いますね。見たとおり回転していることがわかっています。われわれの銀河系だって、他の似たような星雲(「銀河」と呼びましょうね)だって回転しています。回転は引力のおかげ、集まったのも引力のおかげ(としておきましょう)。
銀河団は?
 銀河系やアンドロメダ星雲、その他の銀河たち、宇宙にぽつんポツンと勝手に浮かんでいるのではなくて、何十個、何百個と群れをなしているんです。「銀河団」なんて呼びます。これだって、銀河同士の引力がありますから、集まったっておかしくありませんね。ここでも引力がロープに粘着テープの役をしているのではないでしょうか?
 もっとギュッと集まればまわり始めるかもしれませんね。
宇宙大規模構造!
 急に変な言葉を出してゴメンなさいね。銀河団たちも一人ずつぽつんポツンと勝手に浮かんでいるのではなくて、ビールの泡みたいにつながって広がっているんです。これを宇宙の大規模構造と呼んでいます。これだって、銀河団を作るときに銀河団同士も引っ張り合って、こんな形になったと考えてもいいのではないしょうか。
さァ、作って見ましょう。
 まずガスから始めましょう。「なぜガス?」「だって、これもどこかでお読みになったでしょう。宇宙はビッグバンから始まったのだ。つまり始まりはガスだったのです。」それがどんどん膨張していきました。膨張して冷えていきました。
どうやって冷えるの?
 自転車のチューブに空気を入れたことありますか?ポンプからチューブに行くゴム管が熱くなっているのに気が付きませんでした?ガスを圧縮すると温度が上がるんです。だってポンプをぐいぐい圧してやるでしょう。その仕事(エネルギー)が熱に変わったんです。その反対で、ガスは冷えるんです。ガスは膨張のためにエネルギーを使って、勝手に冷えちゃったのです。家庭やビルなどで使うクーラーや冷蔵庫などと同じ原理ですね。
始めは凄い温度だったのです。
 一万度?百万度?そんなものではなかったのです。原子も、原子を作っている原子核も、そのまた原子核を作っていたいろんな粒子(後でお話しましょうね)もみんな溶けちゃっていたそんな温度です。3分くらいたって原子核ができ始めました。プラスの原子核とマイナスの電子、と言った方がいいですかね。温度はまだ1億度くらいです。
それが何千度くらいまで冷えると
 何千度と言えばまだまだ熱いですね。あの熱い太陽だって6千度です。プラスの原子核がマイナスの電子とくっついて原子になるんです。
宇宙の晴れ上がり
 光って電気の波(そういう意味では電波と同じです)、そこら中に電子がいると、電子を動かすのにエネルギーが取られて消えて(吸収されて)しまいますが、電子が原子に閉じ込められてしまうと、光は自由に飛びまわれるようになるんです。
晴れ上がった宇宙って?
 とにかく光が自由に進めるのです。もし何かで温度が上がったら、、光を放ってまわりにエネルギーをばらまいて、冷えることができるんです。ビッグバンってほとんど一様、のっぺり宇宙でしょうが、それでも何かの偶然でガスにほんのチョッとの凸凹(濃い薄い)があり、濃い部分は引力で自分が縮んだり、まわりからガスを集めたりします。ガスの塊が成長するのです。
ガスが集まってどうなる?
 ガスが集まるって(さっきは回転って習いましたね)それだけじゃないんです。ガス同士がぶつかり合って、摩擦で熱が出ますよね、広がっていくのと反対です。濃い場所が引力でまわりのガスを集めて縮み始めると、その部分は温度が上がってきます。
 おじさんが説明に手間取っている間に先回りして考えた人もいるでしょう。宇宙で初めての星が生まれるのだ。なぁん茶っ手ね。
ここのところは厭なっちゃいました?
 「冷える」から「晴れ上がり」まで5っはいろんな言葉が、あまり説明もなしに出てきたり、説明があればあるで、却ってややこしくて、厭になってしまわれたかもしれません。ビッグバンってこんなもんだ、くらいに読み飛ばしてくださって結構です。でも、しばらく先に行ったときにまた読み返してみると、前に読み飛ばした説明が頭に入っていたりして、驚き、なんてこともありますよ。
厭になったらチョッと復習
 ビッグバンの結果は、膨張しながら冷えるガスの世界でした、
 一様なのっぺり宇宙でもほんの少しは濃い薄いの凸凹があったでしょう。
 濃い部分は濃い分だけ重い、重い分だけ引力が強いのでまわりのガスを集めます。
 彼方此方のできた塊たちは自分も縮み、まわりからも集め、そして固まり同士合体して、大きいもの、小さいもの、色々できては成長していったでしょう。
 それぞれの塊が縮んで(圧縮され)熱が発生しても「晴れ上がった」宇宙です。熱を振りまいて冷えることも可能だったでしょう。
小から大?それとも大から小?
 星が生まれて銀河、銀河団、とできていったてしょうかね?大規模構造から銀河団銀河・・・ですかね?皆さんも思い浮かべて見て下さいね。
 たとえば、大規模構造の出来初めではその中心部では銀河団の素が出来始め、その中心部分では銀河が作りやすい状態になっていると思いません?でも、銀河も、銀河団も、初めは小さいのが出来て、だんだんに合体成長したなんて考えも有力らしいんです。
まァとにかくこんな風にして
 大から小、小から大はともかくとして、ガスばっかりののっぺり宇宙「ビッグバン」から引力で固まって、星や銀河や銀河団、おまけに大規模構造なんてものまで出来ちゃいました。こんな簡単に出来ちゃっていいのでしょうかねぇ?厭、実はここまでが「前置き」だったなんて・・・・
銀河団がおかしい
 おじさんが大学院の頃(1950年代?)だったでしょうか、銀河団の銀河の運動が、おかしい、という話がありました。銀河たちの速度が速くって、銀河団の引力では引き止められない、というのです。
 個々の銀河の引力が、銀河の回転からわかります。それを合わせれば銀河団の引力になります。運動の速度は個々の銀河の光のスペクトルからわかります。引力と運動がある程度バランスしていないと、銀河団はつぶれてしまうか、バラバラに分解してしまうかです。
 この場合は引力が足りない、すなわちバラバラになってしまうということでした。
銀河団たちは今ここにあるのだから
 第一、引力が足りないなら、初めどうやって集まったのか、ということになりますね。銀河団なんて出来るのがおかしい訳です。最初に集まって、今も集まっている、それだけの引力がある、と考えると、それを担うべき「何か」があるはずです。半信半疑ながら人びとはそれを「ダークマター」と名づけました。
「ダークマター」どんな「物質」でしょう?
 何しろ引力は持っているわけです。光を出していたら、光を吸収していたら、当然何らかの観測に引っ掛かる(だから「ダーク)」なんて言葉を使ったわけですからね)はずです。始めは単なる「謎の物質」でも、考えれば考えるほど可能性は狭くなってきます。
「ダークマター」他にもあった。


ある朝のニュース 2009年2月10日

チョッと寝過ごしました。時計代わりに付けたテレビのニュースです。

 まずオバマさんの対話集会。会場から立ち上がった中年男性、金融機関度に援助せず、個人に配ればいい。麻生さんに聞かせたいようなせりふですね。

 その次が漢字検定。巨額の利益を出してそれをファミリー会社につぎ込んでいるそうです。まるで道路公団。

 と思ったら今度は、倒産した中小企業から流れた工作機械が中古屋さんにダブ付いている・・・・・輸出しようにも向こうさんも不景気、その上円高では・・・・・

 ニュースから世相に場面転換、数年前に夫を亡くした母子家庭、平均年収は200万から130万に下がってしまったそうです。このおうちでも高校に通う長女の奨学金を食費に回さねばならず、春に控えた進学は断念、との話題・・・・    トモカクどっちを向いてもお金お金、政治が、社会が、そしてテレビニュースまでお金に占領されちゃった人類社会ですね。

 さて各論をやってみましょうか、皆さん笑えますか?

 第一は「各人に配れ」ご意見です。おじさんも前から思っていたのは、日本もアメリカも、資金注入先が、困っている(困らされちゃった)人たちでなく、困らせちゃった犯人たちに向けられていることです。

 この手の資金注入がテレビをにぎわせたのは思い出せば10年前の「住専」です。(まだ生まれていなかった人、忘れちゃった人のために解説すると)農林関係の金融機関(アメリカの貿易圧力をかわすために農林省にダブ付いていた補助金あたりが源泉か)の焦げ付きで、千億単位の破綻が起こり、国民の税金(「コウテキシキン」と言うんダッテ)で補填した時です。

 その頃はまだ「証券化」という資金転がし技術(カラクリ技術、悪知恵)があまり発達していなかったので、その程度で済みましたが今だったら証券化でもっとひどくなるまで引っ張って来たわけですね。しかし、ともかくこういう悪いことをする金融機関(金融資本)に「公的資金」という餌をやって生き延びさせたのがこのときです。

 今回もまた、回り回って、そんな連中に「コウテキシキン」が行き渡るのです。

 それなら各人に配ればいいのか、本当に配るのならいい「カモ」しれませんね、でも、そんなはずはありません、少なくとも大部分は今回の騒ぎでもうけた(これだけ大勢が困っている、それだけもうけた奴が後ろにいるんです)連中に行くのです。

止めなければならないのはバブルの繰り返しです。前のバブルが崩れたとき、バブルを懐かしがっていた「生き残り」がいましたね。よくさがしてみましょう。

第二は漢字検定、

こちらは何十億ですが、道路公団は何十兆のお金をファミリー企業に流していました。あっ違うぞ、検定の方は利潤をあげて、それを私物化、道路の方は仕事そのものを(赤字にしながら)私物化してきましたね。

もう一つ、漢字検定の方は今のところ族議員、背後霊的政治家の名前は具体化していません。この金額あれば、政治家(またはグループ)があっても良(?)さそうだし、類似の資格団体的なものを洗ってみると楽しい名前、懐かしい名前なんかが出てくるカモですね。

 倒産企業出物工作機械、あまり置いておけないでしょうね。型が古くなったり、さびが出たり・・・・使い捨て文明の遺産は使い捨てられるようになっているのカモです。古道具やさんでも同じようなことが起きているみたいです。

 そして最後にSF一つ

 漢字検定の背後から炙り出されてきたのが、他でもない、思い出の郵政民営化の元総理だったりして????

最強最毒の汚染物質「お金
 1990年ごろ、住宅金融が焦げ付いて農林省外郭で巨額の「損失補償」が金融界全体に広がったのを覚えておいででしょうか?金額においても社会全体に対する影響においても、モラルにおいても今度のミニ版であったような気がします。
 小さい金で大きく動き、うまいことをして大きく儲けよう、という風潮がモラルになり、勝ち負けを決める社会が形作られてきたのでしょう。「経済問題」がすべての国家の最重要事項になってしまった現在の地球には、もうそれに勝てるものはいないかもしれませんね。
 いまやお金は、風のように速く、林のように静かに、火のように侵し、山のように圧倒して、すべてを押しつぶします。重要なのはその汚染物質が人間社会に対して非常に強い(中毒的な)習慣性を持っていることです。人間社会の構造が、そのような物質を権力の濃度の高い場所に濃縮するように作られていることです。  それでは皆様よいお年を

おじさんの死生観ノート
 皆さんは生まれたり、生きたり、死んだりしますね。どこかの雑誌に「死生学」と題したシリーズがありましたが、大体「死」のことばっかり扱っています。

あなたはどちらへ?   天国と地獄
単性生殖生物から一言  どうやって誰が死ぬの?
組織と個人        多細胞と単細胞
「生まれる」と「死ぬ」  死を防ぐのは「生まれない」だけ
どんぐりの死生観は?
あなたはどちらに行きたいですか?

天国編
 行いに気を付けて、言葉に気を付けて、生活に気を付けて、でも結構楽しく暮らし、天国に来ました。
 きれいな空気、気持ちよく日が差して、でも暑くない、場所はと見れば蓮の台の上、座り心地も(生前の紅葉だか次郎だかも痛くない)極上、満点ゆっくりと過去を振り返ると、不思議といやなことは思い出さない、来る日も来る日も、そんな極上の生活が続きます。
 「いったい何年たったかな?」ふと考えますが、数えるのを忘れていたみたい、思い浮かびません。何十年だったような、何百年だったような、時が流れていたような、流れていなかったみたいな・・・・そしてすべてがこのまま推移するのでしょうか。ともかく極上の時間です。夜と昼があったんだか、眠ったり起きたりしたんだか、食べたり排泄したりしたんだか、それもよく思い出せません。

地獄編
 結構勝手な性格、そこそこ正義感もあって、何でもどんどんやりました。無理もしたみたい、迷惑もひどかったのでしょう。三途の川を渡ったら、えんま様の前でした。勝手の正義感、無理でもどんどん進める、結果としてえんま様の前に、まぁそんなところでしょうか?学者みたいな鬼たち(地獄の裁判官?)が次々出てきて生前の「罪」を暴き厳しく追求します。「強引、勝手」な正義感は前世から持って来ちゃったみたい、どんな追求にも強引に反論、却ってこっちがやりこめる場面も・・・・・
 「この亡者を天国にやっても落ち着くまいなぁ」とえんま様は当惑顔。当面そのあたりで気ままに過ごしているように、ということになりました。彼方此方の「地獄」からカタログを取り寄せ、楽しそうな有名亡者の名前や行き先を調べたり、ここ1万年は血の池地獄、あと5万年は針のむしろ、楽しそうな有名亡者と話したり遊んだりなんて観光気分で歩いています。

単性生殖の僕から一言

僕は単性生殖の単細胞の生物の一人です。ある日僕は分裂し二つの細胞(命?僕?)になりました。そんなことを何回も何回もやっているうちに10の20何乗人だかの僕になりました。その途中で何千だか何億だかの僕が死んだりしました。両性生殖の皆さんってどうやって死ぬんですか?多細胞生物の皆さんは????
 僕たちから見れば多細胞の皆さんは、構成する単細胞を必要に応じて次々入れ替えて暮らしておられますね。
 大昔体内に取り込んだ他の生物、たとえばミトコンドリアとか、あれだって大事な「自分」なのでしょうか?ジャンク屋で買ってきた部品を集めて作ったラジオなんて、昔はありましたよね。どこからどこまでがが自分なのか、どうやって判断しておられるのでしょうかね?

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組織と個人
組織の細胞?
 忙しく走り回っていた現役時代、眠りやら食事やら、大切な人とのおつきあいやら、生物たる自分に大事なものを犠牲にして、徹夜で実験したり、出張に出かけたりしました。おじさんという60kgの物体が、ある日東京の自宅からブラジルに飛ぶのが、どんな法則に支配されたいるか?なんて考えたことがあります
 おじさんの運動(行動?)を支配しているのは生物としてのおじさんの動機ではなく、仕事(それを遂行する会社とか大学とか言う組織)の持っている動機です。そんな意味では「仕事熱心なおじさん」は実は生物の個体(人間の個人)ではなく、会社の一員(組織の細胞)としての法則に支配されているのです。
リストラ=垢擦り?
 どうしてこんなことになっちゃったのでしょうか?会社など組織に属するのは個人では達成できない目的(生活、趣味、競争など)を実現するためです。もちろん組織の方から誘われ、あるいは強制されてはいる場合もありますね。地球上が単細胞生物ばかりだった頃、多くの種類の細胞たちが、多細胞生物に属するようになったのと同じような動機、経過(誘われたり呑み込まれたり)ではないでしょうか?
 一つ一つの細胞が一つ一つの「生命」を保持し、尊厳を謳歌していたときから、多細胞生物の目的、都合で、不必要になったら垢擦りされてしまうのと、全く同じプロセスです。
宇宙人と出会うために?
 鶴や亀だって千年も万年も生きるわけではありません。人間も、もっと短いですね。ところで、将来太陽系を離れて宇宙人と出会うようになると、近いところ同士で会う場合でも何十年何百年かかってしまいます。人間の寿命が百年くらいしかないのは、人類が宇宙人と関係を持つ場合の大きな障害になるでしょう。
 子孫を宇宙に出す準備としては単細胞から多細胞への進化では、不十分だった、もう一段階継ぎ足そうとしているのかもしれませんね。その結果更にエスカレートする宇宙の大きな空間を巻き込んだ生存競争って、空間が広い分だけ緩やかなのでしょうか?それとも大陸の強大民族同士の滅ぼし合いみたいにもっともっと激烈なのでしょうか?

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「生まれる」と「死ぬ」
とんでもない偶然=揺るぎのない既成事実

必然、防ぐ方法は「生まれない」だけ
 あなたはどうやって生まれたのでしょう?お父さんとお母さんからですね。そしてお父さんとお母さんはそのまたお父さんとお母さんからですね。人類(に限らずどんな生物も)そうやって代を重ねてきたのです。その途中のどこかで一つ間違えば(たとえば別の精子で受精してしまえば)その段階で「別の人」がはさまり、その結果として最後のあなたは今のあなたではない人です。今のあなたにとってはそんなあなたが死のうがどうしようが、他の何千万人の「あなた以外」が死ぬのと同じなんですね。
 「途中のどこかで一つ間違えば」、なんて書きましたが、これって何千億の精子のどれが、どんな偶然で選ばれたか、の結果であって、そんな何千億分の一の偶然を何代も何十代もくぐり抜けた結果、いわば「あり得ない」偶然が既成事実となって今ここに存在している「あなた」なんです。「あなた」は偶然が作った「既成事実」にしか過ぎないんですね。
 一旦その「ありそうもない」をくぐり抜けるた次には「必然的」に存在しているのが「死」です。こっちは絶対の必然です。「生まれない」以外にはそれを防ぐ手段はないのです。 
 自然災害だか、交通事故だか、ありえない偶然、超珍しいレアーな可能性で亡くなった方があります。とんでもない偶然で生まれたのとどこが違うでしょうか?違いは簡単です。死の偶然はあってもなくてもいずれは死ぬんです。どんな偶然が絡んでも、そして絡まなくても、死は必然です。一方、生は元々(本質的に)偶然なんです。どんな偶然だろうと必然が絡もうと、別のとんでもない(あるいはくだらない)偶然で雲散霧消の運命なんです。

どんぐり

 秋になると何千何万のドングリが落ちます。大変な数です。春になると一斉に芽を出します。どうも全部が全部芽を出すわけではないみたいですが大変な数です。梅雨が過ぎると、そんな芽がもうずいぶん大きく成長しているのを見ます。何十センチかあるものもありますね。一本の木の下の何百の幼木、大変な数です。
 こんなことを毎年やっていて、大きなドングリの樹一本に対して、たとえば50年に一本立派な木に育てば、ドングリは森の生態系での構成種としての役割をちょうどよく果たすのでしょう。
 親の樹が、よく育つ種、あまり育たない種を落として調節しているのでしょうか?ドングリが好きの熊たちが、ドングリを食べたり我慢したりしてこの平均値を調節しているのでしょうか?ともかく、どんな風にかして、生態系は保たれています。
 一本一本の木、一粒一粒の種、出てきたばかりの芽、育ちかけの苗・・・・たちはどんな死生観を持てばいいのでしょうか?共通な死生観を持って、種のまんま乾いたり、大きな樹に育ってたくさんの種を落としたりしているのでしょうか?
 劫を経たドングリの古木にたずねてごらんなさい。毎年何十万と落とすドングリにどんな死生観を刷り込んで送り出すのですか?そうだ、蜂だか蟻だかの足の先にくっついた花粉にも聞いてみなくちゃ。あっもっと興味のある答えが返ってきそうなのはあなたが放出された精子だか卵子ですね。是非聞いてみなくっちゃ。どこが違うのか、一つ一つの精子または卵子の「死生観」に、そして「いのち」に違いがあるんでしょうか?

おじさんの日本語講座
大姓奉還ってなぁ〜〜んだ?
2008年6月23日
善玉、悪玉
 何にも善玉悪玉ってあるんですっ手ね。コレステロールにも善玉悪玉があるなんてBっ栗です。あとからやってきた人間様がその前に神様が作ったコレステロールを・・・・・
 経済効果って知ってますか?これって人間が作ったものです。オリンピックでいくらもうけた、風が吹いてりんごが落ちたが、風力発電で儲かった、なんてことを総合的に計算して・・・・・
 さすがは人間様ですね。これなら人間が悪玉善玉って決めてもおかしくないでしょう。経済効果の善玉悪玉を計算する根拠、基準はなんでしょう?いろんな経済効果を並べて、善玉、悪玉を分類してみましょう。
 年金天引きで保険料がちゃんと集まり、産業が潤った、これ善玉?悪玉?
2008年5月18日
地方分権→大政奉還
元々各地(地方?)にあったはずの権限です。あるとき、あるいはなし崩しに権力で奪ったものばかりです。日本語には「大政奉還」という立派な熟語があるのです。
類語もみんなそうです。権限委譲→権限返還、夫婦別姓→大姓奉還などなど
元気は死ななきゃ治らないおじさんとことわざ
 おじさん元気なんです。カラダもアタマもあんまりうまく働いていないのに、元気なもんで何でもやりたくなっ茶って、何でも引き受け茶うんです。結構抜けていたりしくじったり、回りに迷惑したり・・・なんですが、それでも人気(?)があるのか、次々に頼まれ次々に引き受け茶うんです。
 何とか治らないかと思ったり、「元気と鋏は使いよう」「天才と元気は紙一重」とか「元気が治る薬はない」とか考えてクヨクヨしないことにしたり、の毎日です。
 よく似た病気があと二つあるらしいんです。一つは何とかわかりました。それって「恋」じゃないでしょうか。中々治らない、薬が効かない、時には迷惑をかける・・・・・・もう一つは何でしょうね?

工事中、通行にご注意下さい

「地球人」はいつまで「人間」していられるか?

アンケート
 地球文明があと何年、もつか?そんなアンケートの1000年以上に○をつけるのは約半分だそうです。交差点の信号が変わって大勢渡ってきます。その中で、半分の人は「人類社会千年もつまい」と思いながら渡ってくるんです。これってチョッとびっくりじゃないですか?
 しかし、「人類社会どうやって亡びるの?」と、第2の質問をしてみるとビックリは逆転します。戦争、温暖化、食料不足、人口爆発、環境汚染、オゾン層破壊、モラル破壊、遺伝子操作の暴走、少子化の進行、砂漠拡大、新しい病気、大災害、いくら上げてもきりがありません。その中のどれ一つとって見ても解決の方策もまだたっていない、国々の協力の相談さえもまとまらない、一つ一つが何種類もの別々の「亡びる」を含んでいる、こんなにたくさんあっては、気付いていないものだってあるだろう、それどころか気付いても隠蔽しているものはもっとあるのでは・・・・・あっそうだ、エネルギーをはじめとする資源枯渇を入れるの忘れていた。まだまだいくらでもありそうですね。「千年もつまい」が半分いることは、あとの半分は「千年もつ」と思っているのです。むしろその方がびっくりではないでしょうか?

根本原因は?
 これだけたくさんあっては、一つ一つ解決はもちろんですが、何かまとめて一つ根本原因を探さなければならないのではないでしょうか?こんなにたくさんあって、一からげにまとまるか?それなら解決は簡単ではないか、とお思いでしょうが、簡単です。事柄は簡単なんです。根本原因は経済ですね。
 一つ二つ見てみれば明白です。経済発展が引き起こした、経済発展に必要、解決に必要な莫大な費用を負担をする人がいない・・・・・全部経済です。経済が「ウンッ」と言いさえすれば全部一挙に解決なんです。なぁ〜〜んだ簡単だ、それならやればいいじゃないか、ということにはとてもなりそうもありませんね。
 どんな民族のどんな政府も、最重要問題は経済です。地球上のすべての権力が、金融といい軍事といい、メディアといい犯罪といい、最重要問題は経済です。人間の子孫「経済」が人間の社会を支配しちゃっているのです。人間は経済の言うことを聞きますが、経済は人間の言うことを聞きません。原因がわかっても治せない病気ってありますよね。

温暖化と議定書
 「情けは人のためならず」と言うことわざがあります。「他人によいことをしておくと必ず自分のためになる」と言う意味だそうです。このことわざの意味を取り違えている人が多いなんて話を聞いたことがありますが、他人に親切してそれが結局自分のためなんて思っている人は少ないのではないでしょうか。そうするとことわざもはやらない、結局その意味も正しく伝わらない、みたいな循環で、そんなことになっているのでしょう。
 温暖化の世界での相談ではアメリカと日本、世界の二大金持ち国家が多額の負担を強いられそうで嫌がっていましたが、日本は議長に推され京都が会議場になってしまったのであまり格好悪いことができない、なんてヘンなことで表立って反対はしませんでした。しかし、もっと超大金持ち国はきっぱり利と議定書の受け入れを拒否しました。「何故自分だけそんをしなければいけないのか」有り体に言えばそんな言い分でした。
 ここでさっきのことわざを思い出してみましょう。あまり難しいことを言わずに、議定書を受け入れたらどうなるでしょう。理由はいくらだってつきますね。「みんなで決めた」「情けは人の・・・」「温暖化対策」などなど。それどころか、超金持ち大国であることって、みんなからもうけたということでしょう。少し返したっていいでしょう。世界が「もうけさせてよかった」と思うでしょう。

 一人がんばっていた超大国が参加すれば議定書どおりにことが運び始めます。これでメデタシメデタシですね(そうでしょうか?)

議定書どおりに運んでも温暖化進むかも?
  さぁ、超大国が受け入れて、世界中が協力して、議定書どおりに運んだら、温暖化は解決するでしょうか?
 温暖化に関する理解が少し違っているかも知れません。結果としては温暖化が進んだり、海面が上昇したりもあり得るでしょう。そうなったらどうすればいいのでしょうか?おじさんそんなことはチットモ恐くないと思うのです。京都議定書受け入れる、受け入れないでいがみ合っていた人類と、「情けは人の・・・」で一度でも譲り合った人類ではそこで大きな違いが出るでしょう。
 海面上昇で何千万、何億かの人々が住む場所を失ったとしましょう。各国民が住む場所、生産手段などなどを「譲り合って」、受け入れていくでしょう。人類がそういう譲り合いができる生物であれば、被災者への差別だって、資源奪い合い型の生物である今の人類とは違うはずです。

大牙虎はなぜ滅びた?
 密林で王者を決める戦いがありました。犬族からは狼、トカゲ族からはワニ、猫族からは虎、猿族からはゴリラ、あらゆる強者が集まり、(悪?)知恵と暴力を尽くして戦いました。結局勝ったのは虎でした。虎は密林の王者になりました。
 虎族は大繁栄しました。密林はみんな虎虎っ虎です。虎はもう怖いものはないのでしょうか?そんなことはありません。それは虎です。虎と虎が出合うと、遠ければ吼え合い、近ければ唸って、牙や爪を見せ合います。
 そんな虎族に小さな異変がありました。小さな遺伝子のチョッとしたつなぎ間違えかなにかで、大きな牙、大きな爪を持った「牙虎」の誕生です。牙虎の圧倒的な戦力に立ち向かえる虎はいません。今度は牙虎が密林の王者になりました。
 大牙虎族は大繁栄しました。密林はどこへ行っても牙虎牙虎っ牙虎です。牙虎にはもう怖いものはないでしょうか?そんなことはありません。それは牙虎です。牙虎と牙虎が出合うと、遠ければ吼え合い、近ければ唸って大きな牙や爪を見せ合います。
 そんな牙虎族に小さな異変が起きました。小さな遺伝子のチョッとしたつなぎ間違いか何かで、ものすごい牙とものすごい爪を持った「大牙虎」の誕生です。大牙虎にはもう怖いものはいないでしょうか?そうではありません。大牙虎と大牙虎が出合うと・・・・・
 こうやって話はどこまでもどこまでも続いていくでしょうか?ある日大牙虎がお昼ご飯を食べに密林に出かけていきました。大牙虎のものすごい牙やものすごい爪では、ウサギや羊なんかうまく捕まえられないのです。大牙虎はお腹がすいて滅びてしまいました。
生存競争の勝者は・・・・
 生物を習ったとき、生存競争ではより優れた「適者」が生き残って勝者となり、結果として敗者が滅びる、と教わりました。「適者生存」何て言うそうです。しかし、生存競争の勝者は競争相手がなくなると内部に向かって競争をエスカレートさせ、さらに優勝劣敗を重ね、適応力を失い、結局は滅びてしまうというプロセスの淘汰もあるはずです。
人間は大牙虎状態
 人類の最強の武器(牙と爪)と言えばドル札と核兵器です。この武器は一番怖い競争相手である「人類」は怖がりますが、外の敵、たとえばO157や鳥インフルエンザなんかには脅かしになりません。(工事中通行注意)

どこかの星の平和憲法顛末記

岩石惑星、弧状列島、島国民族、平和憲法
 宇宙のどこかに、岩石でできた星があったそうです。中心はもちろんマグマ、星の表面めがけて浮き上がって(マントル対流)来ました。表面にぶつかったマグマは行き所がないので左右に分かれ、海の底を広げて(海洋底拡大、プレート運動)行きました。プレートの行き着く先はもちろん大洋の果て、大きな大陸です。大陸は軽いので、プレートはその下に沈み込んで(プレートの沈み込み)いきます。
 おかげで大陸は押し上げられ、その結果大陸の縁に沿って、点々と小さな島々(弧状列島)が出現します。
 この島国に住み着いた人々は、大陸の強大な民族同士の苛烈な争いには巻き込まれず、しかし文化や技術はチャッカリいただいて、独特な風土を持った民族になります。どんな風に独特?たとえば、強大民族の滅ぼし合いなんて遠くからしか見ていません。民族の存亡なんてあまりピントが合わなかったのでしょう。その星未曾有の国際対立、緊張の真っ最中に、平和憲法なんて採用しちゃうのです。
 その星の人々はあきれました。「きっと10年で隣の国から滅ぼされちゃう」なんてうわさし合いました。でもその民族、滅びなかったのです。それも60年以上も。10年で滅ぼされる、みんなが思った(常識)なんてウソだったのです。どんな強大な民族も、どんな正義感、勇気のある民族も成しえなかった「平和憲法で滅びない」をその星の人々に「実例」として示したのです。
 その民族は尊敬されたでしょうか?NOだったのです。なぜって、その民族は大金持ちになっちゃったからです。なぜって、軍備を持たないからお金がたまるのは当たり前なんですけどね。でも金持ちだと内心軽蔑されるのでしょうね。それとも金持ち振りが軽薄だったのでしょうか?

暴力と報復のリサイクル
 2超大国の対立が原動力だった60年前の緊張はその頃は暴力、報復、恨みの増幅的リサイクルに変わってきていました。対立する超大国のひとつが崩壊し、「これで平和が来る」とみんなが思いましたが、大国は大国なりに自分の正義を振り回し、小さい民族はテロや自爆で対抗する、そんな図式がその星の隅々まで、(薄まらずに)広がっていったのです。
 星の上のみんな、この果てしない、出口のない増幅的リサイクルには疲れきっていました。誰が考え付いたのかわかりませんが、多分独裁者の気まぐれか何かでしょう。崩壊から立ち直りかけて新しい緊張を生み出す力を持ち始めた超大国が、ある朝突然にあの島国の平和憲法を採用しちゃったのです。
 何万発もある巨大核ミサイルもみんな「投売り」です。島国の金持ちの例を引くまでもありません、その超大国の経済もたちまち上向き、国民もみんな金持ち、幸福です。ビックリしたのはもともと一番の超大国の方です。島国の金持ちなら子分にしておけば済むかもしれませんが、もうひとつの超大国ではそうも行きません。かといっていまさら攻め込むわけにも行かず、自分も平和憲法を採用してしまいました。
 もう歯止めがありません。軍拡競争ならお金がなくなればおしまいですが、武装放棄競争です。中っくらいの国も、小っちゃな民族も、こぞって武装放棄、平和憲法、国民は幸福、みんな金持ちです。軍備がなくなれば戦争がなくなり、国境の意味が薄れ、人々も品物も、文化も貨幣も自由に往来します。結局国境もなくなってしまうでしょう。宇宙に国境のない星がひとつ増える日です。

宇宙人が攻めてくる?
 もちろん、どこにいってもいやなことを言う人はいるものです。「星丸ごと平和ボケ、宇宙人が攻めて来たら誰が防ぐんだ」大丈夫ですよ、だって平和ボケしない宇宙人は任せて置けばいいのです。お好きなだけ自分の星で戦争をして、自分の星で滅びてしまいます。攻めてなんてきませんから。

おじさんの生まれた星は?
 おじさんチョッと告白があるんです。実はおじさんの生まれた星も岩石惑星、そしてこの話と同じように、島国に住んでいるんです。偶然か必然か、おじさんが子供の頃平和憲法を採択しちゃいました。「誰が守るんだ」「10年で滅びちゃう」そんな議論もこの話と同じでした。そして60年滅びないで大金持ちになったところまでまるっきり同じでした。
 ひとつ違ったのは、暴力と恨みの増幅的リサイクルのさなか、おじさんの島国では平和憲法廃止運動が始まっちゃったのです。廃止運動の親分が総理大臣になっちゃうくらい運動は進みました。親分は運動は進めましたが、総理大臣としてはうまく行かずにやめてしまいましたが、運動の方はどうなるかわかりません。この話と同じだとすると、島国の国民はその星の運命を決定つけているのです。責任、重そうですね。

たった一個の星の平和なんて?
 そんな星が宇宙に100個あったと考えてください。70個は星丸ごと平和ボケに成功して、ほかの宇宙人と会うまで生き延びる、としましょう。あなたの星は70個の方でしょうか?それとも平和ボケしない30個の方でしょうか?平和憲法廃止運動の親分が、総理大臣として有能だったら、70個が69個になるわけでしょう。まぁ、たった一個の事だ、と考えてもいいかも知れませんね。でも、自分の星だ、自分の子孫だ、とも考えられます。あなたがもしそんな島国の国民だとしたら、どうなさいますか?



宇宙人を作ろう

 あなたは神様です。いろんな星に宇宙人を植付けます。どんな宇宙人を作りますか?いろいろなやりかたがあるでしょう。このシリーズの一番初めの「おとぎ話」ではまず生物を創り、それが進化し、生存競争を導入して、それらが豊かな多様性を生み出し、喜んでいたら、競争に汚く勝ち残った生物が醜くはびこるのに失望された話しでした。

 この話ではあなたは神様ですが、実際のあなた方は今(21世紀)の人間です。「いい宇宙人」を作るのにはどうするか、を考える道のりが違いそうですね。例えば、今から200年前、産業革命で世の中が大きく変わっていたころのあなただったら、機械でできたものすごく力の強い「巨大ロボット」みたいな宇宙人を作るかもしれませんね。


 21世紀のあなた方だったら、どんな宇宙人を作るでしょうか?今、世界を動かしている、経済最優先の宇宙人を作りこの星(あなたのすんでいる星です)を支配下に置こうとするでしょうか?それとも二酸化炭素を出さない宇宙人を作るでしょうか?皆さんでいろいろ話し合って見て下さい。皆さんのお互いの話を聞いて、おじさんがBっ栗するのはその多様さです。ここにあげた「支配しようとする」宇宙人と「二酸化炭素を出さない」宇宙人の二つを見ただけでも大きなちがいですね

 でももう一つBっ栗するのは、生物を作り出すのに、手足や身長体重なんか全く考えないで、「文明としての生き方」をまず考えていることです。考えてみたら、おじさん変な字で「驚き」を表現しましたが、そう言われてみたら皆さんが正しいんです。生物、特にある星全体にはびころうとする生物に関してはキットその「生き方」遺伝子が重要なんでしょう。宇宙人に付いてチョッと(たったの1500字)考えただけで、自分たちの「人間観」についてこんなビックリな発見があるんです。
                        2008年2月4年に一回しかない

宇宙の神々のご失望

宇宙のあっちやこっちにたくさんの神様たちがおられました。それぞれお持ちの星ぼしに生物をお創りになりました。もちろんみんな生物、進化の法則でどの星でもみんなそれぞれに進化を始めました。

とは言っても、何故か画一的でとろいのです。どこかのお役所お得意の「指導要領」みたいなんです。神様たちはジレッタクなられ、生存競争の原理を導入されたそうです。結果は目覚しいものでした。どこの星でも生物たちは活発に競争し、発展しました。生態系は多様性を増し、豊かな自然が現出したのです。

神様たちは大変満足されました。パーティーの際などお互いに自慢合戦だったそうです。そんなことでチョッとお疲れになったか、お眠くなられて、一眠り、お昼寝をされました。アッそうそう、お寝み前に、活発な進化のご褒美にと「生存競争の頂点に立ちし生物よ、自分と同じ姿かたちをするように」と宣せられました。


サテ10万年だか1億年だか、お昼寝から覚められた神様のお目に映ったのは、その星のたくさんの生物を絶滅させ、勝手放題に自然をよごし、威張りチラシ、自然のみんなから一番嫌われている、事もあろうにご自分と同じ姿かたちをした生物だったそうです。

ご失望の神様を天子たちががお慰め申し上げました。
 「ご失望なさいますな。お目覚めがチョッとだけ早すぎただけです。もう千年ほどうとうとっとなさってお目覚めになれば、そんな生物いなくなっていますよ」
  
ある夜のベートーベン
 ある年末の夜、ベートーベンが散歩に出かけました。何を間違えたか、21世紀はじめの日本の中くらいの地方都市です。どこからかあまり上手でないコーラスの練習が聞こえてきます。チョッと聞き耳を立てれば、それが自分の第9交響曲の合唱部分とわかります。ドイツ語の発音もたどたどしいんです。「あまり上手でないな・・・」なんて思いながら聞くでもなく聞いていましたが、ふと思います。
 「待てよ、自分がシラーの詩に感動して、この作曲を思い立った、あの感動を地球の反対側で200年も経って、このあまり上手でない練習がすばらしく再現している」
 このときベートーベンが誰かに見つかったとか、どっちに帰っていったか、そんな話はあまり聞こえてきません。
ウィニー、原爆、そして台所包丁
 台所包丁で人殺しがありました。こんな手近な品物で簡単に人が殺せる、世間で大流行になりました。早速乗り出した警察、台所包丁を発明した人を捕まえて裁判に掛けました。罪名は「殺人教唆と幇助」だそうです。それならば、原爆を発明した人も同罪にすべきですね。
 ウィニーとはコンピューターのファイルを簡単に交換できるソフトです。只困ったことに、著作権で保護されたファイルも交換できちゃうので、悪用する人が現れ、前述の台所包丁みたいに大流行、出版や映画などの会社が困ってしまったのです。
 そうです。ファイル交換ソフトも犯罪を助(幇助)けたことにりますね。そして犯罪ができると思わせて(教唆)しまいますね。台所包丁の判例に照らして有罪確実です。
 それでは原爆はどうして無罪なんでしょうか?ウィニーと台所包丁は人殺しが目的で作られたものではない、しかし原爆は最初から人殺し目的です。
 法律っておもしろいですね。・