きらら庵に戻る  きらら庵明日への挑戦  星まつりシリーズ   

近江八景に行ってきました。
室町の頃、中国の名勝瀟湘八景(しょうしょう八景、洞庭湖畔)になぞらえて琵琶湖周辺の名勝八箇所を指定したものです。歌によまれ絵にかかれ広く愛されています。秋の週末を利用してまわって見ました。ちょっと駆け足でしたが、さすが季節ぴったりの風景にも出会い、大いに楽しみました。
  名古屋でお茶会に出たその足で行ったのが八景の8番目、石山の秋月です。ちょうど秋、それも満月に近く、石山寺の境内にはよるお月見の茶会がある、と張り紙があります。瀬田川を見下ろす小さなお堂にはお月見の飾りまで出ています。月見団子とすすきのお飾りわかります?
八景をうまくまわろうとすればここで2〜3景は行っておかねば、という気持ちと、お月見に引き込まれる気持ちが行ったり来たりします。
 どうもこの建物がお茶室らしいな、瀬田川の対岸にのぼる月を見ながらお茶がいただける、よし、お月見を優先させよう、と決意しちゃったyumiちゃんです。もちろん、日没後ここでお茶会がありました。
 石山寺を後にし、近くで軽く夕食、時間を待ちます。暗くなってくるにつれ人通りも増えてきます。六時再開門と同時に境内に入っていくと、彼方此方のお堂で、音楽の演奏やら、通路になっている急な石段には雪洞の飾り付けやら、お月見の雰囲気が盛り上がってきています。お茶をいただくのを待つ間に付きも顔を出しました。八景全部こなせなくても、このお月見は素敵、という気分になってきます。
 本当に素敵なお月見(つきの写真がないのは残念代わりに雪洞です)でした。明日は何景こなせるでしょう。
 翌日もいい天気です。琵琶湖畔からうしろの山が比良の残雪で名高い比良山系です。むかし雪をいただいていたのをそれとは知らずに眺めたのを思い出しながら、堅田の浮御堂に向かいます。
 メインの道から入ると湖沿いの狭い土地に入り組んだ狭い道、完備した道案内にたすけられながら分け入ると、湖の広い視野がさっと広がります。お堂にはたくさんの小さな仏様が飾ってありました。
 室町の昔にこうなっていたかは別として、見事に枝を広げた松があります。埋め立てたこの広場の1/3くらいの面積にひろがっています。足元の影と向うにちょっと見える影がその枝振りをとどめています。うしろはもちろん琵琶湖。このあと粟津の晴嵐は肝心の松がなくなっていて、別の場所に素敵な公園になっていました。「それでは価値がない」なんて言わないで写真は取ってくればなぁ、なんて思いましたがもう手遅れです。ともかくいいお天気、広い琵琶湖を眺める素敵な公園でした。
 大津から琵琶湖の対岸矢橋(やばせ)に渡しがあり、そこから東海道を歩くことになります。10kmくらい短縮するのでしょう。ここまで送ってきた人ももうこれでお別れなのでしょう。矢橋の帰帆が名所になったのはそんな意味かな?なんて勝手に考えました。後ろに見えるのは比叡山のすそです。
 奈良時代恵美押勝(藤原仲麻呂)のクーデターが露見して近江経由越の国に逃げようと田原街道を通ってきたのですが、ちょうどこのあたりで朝廷の軍勢に押さえられた、広い街道とそれをはさむ集落の跡が見つかったという記事が、こちらに出かける前の日に新聞に載りました。遺跡に夢中だったことのあるyumiさんとしては放っておけません。大きく寄り道して見学しました。
 そして、八景のかたまる琵琶湖南部にもどって瀬田の唐橋、(八景では瀬田の夕照)を夕日を浴びて渡りました。
 最後は三井寺、八景は三井の晩鐘、となっているので鐘楼が主人公ですが、叡山と僧兵で張り合っただけあって山門(右)も本堂(修理中)も立派です。
 ほとんど人気のなくなった境内を暗くなるまで、と歩いていると、その晩鐘が響いてきました。さすがは八景の一つに入る鐘の音だと思いましたが、後のなって別の有名なお寺の金の音を聞いてますますその思いが深くなりました。
 というわけで、八景全部(数えてみてください)、そしてお月見のお茶から遺跡の見学まで、前の日は名古屋でお茶会や見学などもあり、大急ぎでしたが、とっても楽しく、そしてためになったかなと思う旅でした。

秩父星の里の「星空の音楽会in星の里」速報
 朝10時、北浦和、きらら庵主yumi様のご門前に集合、おじさんのレンタカーとなるちゃんのかぼちゃの馬車で荷物満載、秩父に向かうのです。だって荷物は、おじさんのお店の売り物、庵主様のお茶のお道具、特に今年は1週間前からyumi日記で前宣伝した通り、茶釜でご飯を宅なんてイベントをするんです。大荷物に車二台、乗るのは2人、そんなキャラバン(のはず)でした。
 ところがところが、何と、おじさん免許証忘れて来ちゃったのです。レンタカーができなくなっちゃったのです。最低限のお店の商品と、身の回りのもの、3人の人間とをかぼちゃの馬車に詰め込んで超落ち込んで出発です。中でもおじさんが皆さんにお見せしたいほど静かなんです。
 途中のソフトでチョッとだけ気分を盛り返して秩父着、旧交を温めたり、テーブルを引っ張り出して商品を飾ったり、炭を起こしたり、お湯を沸かしたり、今日ばかりはお店付き茶室の準備で大童です。
 福島県は石川の秋の星まつりに駆けつける途中交通事故で大怪我をして療養中(回復著しい)紅茶男爵は元気な姿を見せ、超人気者です。松葉杖にカクテル盆を取り付けて、(上の写真)人気者しています。
 なんてしている間に夜になっ茶いました。
 昼間はとにかくいい天気、戸谷牧場もかなりな人出で、そのお流れがこちらにもまわります。夜になると仲間同士で行き来したり、賑やかな一日でした。
 開会式、もちろん暗いんです。コンパクトデジカメの限界でした。
 向うの方まで見えるようにすると、水中写真みたいになっちゃいます。まぁ、顔わかる人もあるがね。


 このところ天気の悪かった今年の冬から春、朝起きて一面の青空はいい気持ちです。おなじみになっ茶った黄砂もあんまりありません。今日はかなり遠くの山まで見えています。
 今年は花がちょっと狂っていましたね。梅が遅くて、それでも遅い桜に追いつかれちゃったり・・・・ここ秩父にも季節に敏感な花はたくさんあるはず、はなに関心あまりない人(だって星がメインでしょ)でも、去年はつつじが満開だったのになんてセリフが飛び交っています。
 朝起きたら茶席やお店を広げたり、お食事を始めたり・・・・・ちょっとお花を身に出かけたりです。
 天気も上々牧場の馬も加わって野点もお茶席も大繁盛です。
 仮装大会でいつも女形人気の木内Jr、お茶を飲みに来たところを、ちょうどいいかつら、ピンクのワンピースを付けて、即席女装となりました。結構似合っているではありませんか。
 ここはこうして、ここにこれを挿んで・・・・姫様直々のチェックが入り、それならば源氏名はシルビア、今年の原村仮装大会にきらら庵から出場、ということになりました。前任者ジェニファの手によって戴冠式まで済ましてしまいました。
 あっ茶席の模様を続けましょう。今度はのんた君のお点前をお客様がご所望。所々引っかかり、庵主様も緊張ですが、大部分はスムーズ、順序だけでなく「優雅」にも目覚め始めています。
 お茶は上手に点った(こんな字でいいのかな?)らしく、お客様もご機嫌で談笑、庵主様もご自慢そうです。原村での腕前が楽しみですね。
 あっやかんの自慢をしなくては!秘めのアイディアで、京都の銀細工師に作ってもらったものです。始めはピカピカの銀、1年以上使って表面が空気となじんで(酸化?)くすんでくるとまた素敵です。ふたの北斗七星はちゃんとミザールが2重星に、そして裏側にはちゃんと寸法を合わせて北極星もきざまれています。後世、このやかんが骨董品で出回ると、これらの位置からやかんの作られた年代がわかるでしょう。
 まだ明るいうちから、「最後の晩餐」バーベキューの準備が始まっています。炊けたご飯の中にはそのまま食べるよりリゾットに適したものもあり・・・・・・3つに分けて3人がそれぞれの腕を振るい、それぞれの味(?)でした。あっ右の二人は下の写真に。
 メイド服でおなじみのharuちゃんのところに秘めさまが昔使っておられたドレスがまわってきました。貴婦人風の立ち姿、貴婦人風の笑顔も似合ったかも。上の写真で隣にいたシルビアは、秘めから赤のスカーフとかつらをもらって変身、おまけにダルマチアンのマスクまでしちゃいました。
 時はあっという間に過ぎ(BBQの生存競争のため?)閉会宣言です。でもまだ液体燃料は豊富みたい。夜は星とともに、酒とともに、そして肉とともに。
 酒に群がる人、火(肉)に群がる人、こっそり抜け出して星を見る人・・・・・夜はふけていきます。

最終日はお片付け
 前の晩にお店をたたんで夜道を飛ばしていった人、朝早出の人、まだ未練している人、片付けながら未練してる人(結構多い)いろいろにお片づけは進みます。
 トラックがきてもダンボールに首を突っ込む人、ビンたちと名残を惜しむ人・・・・
 本年第1回の「あとの祭り」です。こうやってまた2006年が始まるんです。次は原村、お天気は?出しものは?アイス抹茶はありかな?でも、茶飯釜の野点ができなかったのはゴメンね。

サマーホリデーin原村星まつりとは

星空の素晴らしさ、美しさ、壮大さを知る人が一人でも増えますように。

サマーホリデーin原村星まつりは、毎年8月第一週末 金曜日 午後5時開会〜日曜日 午前9時閉会

2006年度は08月04日(金)〜06日(日)の開催です

〜星空に親しむ週間〜 

田園空間博物館”星空の映えるロマンチック空間ゾーン”

八ヶ岳中央高原、原村の澄んだ星空へ天文仲間全員集合!

原村星まつりとは、普段八ヶ岳自然文化園で開催している定期観望会とは趣を変え、光学メーカー、販売店、天文グッズ販売店など、その他たくさんのご協力をいただきブースを構え、昼夜にわたりイベントを繰り広げるおまつりです。特にこの星まつりでは、標高1300mに位置する八ヶ岳自然文化園を会場としているので、そこから眺める夜空は、すいこまれそうな満天の星ぼしが、見る人の心をロマンチックな世界へといざなってくれることでしょう。

http://www.lcv.ne.jp/~kasugahi/ebennto.htm

付録:秩父かやの湯温泉
 星の里の帰りにいつも寄る温泉です。岩風呂が壮観、そしてまわりが花いっぱいなんです。